長かった2017年ロードレースシーズン最後のレースとなるツールドおきなわチャンピオンレースのライブストリーミングを弊社にて担当させていただきました。
ツールドおきなわはUCI(国際自転車競技連合)のアジアツアークラス1.2にランクされる、国内最長の210kmのロードレース。
名護市内をスタートし、沖縄北部を巡る国内屈指のロードレースを弊社にて昨年初めてライブストリーミングを成功させました。
国内でも200kmを超える本格的なロードレースコースは数少なく、スタートからゴールまで5時間を超える激しい戦いが繰り広げられます。この5時間を超える戦いをライブストリーミングで収めるには、撮影クルーの負担も大きく、特にオートバイカメラのカメラマンの体力の消耗は大変厳しい物になります。
昨年初めて実施させていただいた経験を踏まえ、”レースを伝える事”を主眼として、撮影のさらなるステップアップを図りました。
各選手のテロップや、山岳賞の通過順位、残り距離のリアルタイム表示などレースの情報をリアルタイムに伝えるCGシステムは弊社独自開発のシステムになります。また、撮影面では昨年1台のみだったバイクカメラを2台体制に増強。これにより、集団のチェイスシーンなどロードレースの醍醐味を余すところなくお伝えできたと思います。
特にこのレースは日本特有の10km前後の周回で実施されるロードレースとは異なり、ラインレースに近い形態である為に、様々な独自のノウハウが必要になります。この弊社独自のノウハウにより、撮影クルーを10人以下に抑え大幅なコストダウンを図る事に成功しました。
また、昨年電波状況から映像伝送が不可能だった、山岳ポイントでは、ツールドおきなわ実行委員会様のご尽力により、沖縄セルラー様の移動基地局を設置していだきました。これにより初めて、山岳賞獲得のシーンをお届けする事ができました。ロードレースのライブストリーミングをより良いものに充実させるのは、撮影クルーの技術的な進歩も必要ですが、ライブストリーミングの現場を理解していただき、よりよい環境をご準備していただく事も重要なポイントとなります。
今回、移動基地局を初めとして、少しでも良い状況を・・と様々な方々と粘り強く折衝を重ねてくださった、ツールドおきなわ実行委員会様の後方支援がより大きな前進をもたらしてくださいました。